ゲーミングPCで2番目に重要なパーツがCPU。必要な予算もグラフィックボードに次いで2番目に高くなりがち。
つまり、「CPUだけアップグレードしたいなぁ…」と思ったら以下の2通りの手順が必要となる↓
①同じソケット規格の上位モデルに買い替える
②もしくはマザーボードごと取り換える
上記の通り。
せっかくハイスペックCPUに買い替えたのにソケットにハマらなくて、ガチャガチャやってる間に壊れてしまった・・・
とかは初心者がやりがちなミスなのでよく覚えておこう!
最強スペックのゲーミングCPU
Intel Core i9 13900KS
[相性の良いグラボ:RTX4090,RTX4080]
今のところゲーム用として1番性能が良いCPUは「Intel Core i9 13900KS」。シングルコアの最大クロック速度は6.0GHzと滅茶苦茶に速い。
マルチスレッド数の多いRyzenと比べるとベンチマークのスコアは低くなったりもするが、僕たちがやるようなゲームで32スレッドもの同時演算に最適化されていることは少ない。
つまり、シングルコアの性能が一番高いコイツが現状では最強のCPUと言えるだろう。
次点:AMD Ryzen 9 7950X
[相性の良いグラボ:RTX4090,RTX4080]
シングルコアでの最大クロック速度は5.7GhzとIntelに1歩劣るが、それでも十分に速い。
AMDの特徴はマルチスレッドを使った同時並列的な演算が得意という点。
具体的には「動画編集」「3Dレンダリング」「エンコード」「複雑なオーディオ生成」などクリエイティブな用途にも使うなら最適な選択肢になってくるだろう。
予算5万円以下のおすすめゲーム用CPU
Intel Core i5 13600K
[相性の良いグラボ:RTX3090,RTX3080/RX 6800XT]
最強スペックの半額以下の値段で手に入る13600Kだが、性能はまだまだハイエンドスペックと呼んで問題ないだろう。
現状最強レベルのグラボ「RTX4080」と組み合わせても相性はそこまで悪くない。
5万円以下の低コストで前世代の最強スペックに匹敵する13600Kは万人受けするコアゲーマー向けCPUだ。
次点:AMD Ryzen 7 7700X
[相性の良いグラボ:RTX3090,RTX3080/RX 6800XT]
上記Intel Core i5 13600Kとほぼ同じ性能・価格帯のCPU。
13600Kが品薄で手に入らなかった時や、AMD信者の人はこっちを選ぼう。
5万円台で買えたり7万円台になったりと価格変動が激しいが、値段が同じくらいなら7700Xのほうがおすすめ。
予算4万円以下のおすすめゲーム用CPU
AMD Ryzen 5 7600X
[相性の良いグラボ:RTX3070,RTX4060Ti/RX 6750XT]
長い間シングルコア性能はIntel。マルチタスク性能はAMD。といった評価をされてきたが、最近のAMDはシングルコア性能でもIntelと戦えるようになってきた。
コア数自体はここまでに紹介したCPUと比べると6コア/12スレッドと少ないが、代わりにシングルコアの性能は5.3GHzと、上記Core i5 13600Kよりもむしろ上。
4万円以下で手に入るのであれば非常にコスパの良い選択となるだろう。
Intel Core i5 13500
[相性の良いグラボ:RTX3070,RTX4060Ti/RX 6750XT]
この価格帯はAMDの7600Xがほぼ1択のような状況だったが、13世代のコイツの登場によって選択肢が増えた。
性能を見るとシングルコアならAMD 7600X。マルチスレッドならIntel 13500といった感じだ。
値段もほぼ同じなので、ゲームしかしないならAMD。「動画編集」「3Dレンダリング」「エンコード」などもやる予定ならこちらを選択しよう。
予算3万円以下のおすすめゲーム用CPU
AMD Ryzen 5 5600X
[相性の良いグラボ:RTX3060Ti,RTX2080Super/RX 7600]
やはり低価格帯のAMDはめちゃくちゃコスパが良い。6コア/12スレッド:4.6GhzのCPUが2万円代で手に入るのは破格と言って良いだろう。
Intelの最新世代が出ると一時的に負けることはあるが、その度に価格が改定されミドル~ロークラスCPUの王者として君臨し続けている。
Intel Core i5 12400
[相性の良いグラボ:RTX3060Ti,RTX2080Super/RX 7600]
ゲーミング性能は5600Xと同じくらいだが、現在はコスパで1歩劣る。
後発組の割と最近発売されたモデルということもあって「DDR5メモリ」に対応しているが、もし使うならDDR5メモリに対応したマザーボードも揃える必要があるので注意が必要だ。
予算2万円以下のおすすめゲーム用CPU
AMD Ryzen 5 5500
[相性の良いグラボ:RTX3060Ti,RTX2080Super/RX 7600]
予算2万円以下といえばゲーミング用としては最低ランクだが、コスパは全CPU中最高と言っても過言ではないだろう。
最大限に予算を押さえてゲーミングPCを組むならとりあえずコレでOK。逆に言うとこれ以下のスペックでは相性の良いグラボも少なくなっていくのでオススメ出来ない。
Intel Core i3 12100F
[相性の良いグラボ:RTX3060Ti,RTX2080Super/RX 7600]
Ryzen5 5500ほどではないがコスパはめちゃくちゃ良いロークラスのCPU。
CPUソケットが「LGA1700」なのでマザーボードを買い替えなくても上位モデルの12世代、13世代のCore i 9などにアップグレードしていける点が最大のメリット。
“繋ぎ”として考えるなら十分おすすめ出来るCPUだ。
CPUの選び方
1.コア/スレッド数
いくらコアの数が多くても、ソフトウェア側が対応していなければ宝の持ち腐れ。ゲームによっては「16コア / 3.6Ghz」が「6コア4.3GHz」に負けてしまうこともある。
具体的には現在のゲームをやるぶんには6~8コアくらいあれば十分と言えるだろう。
2.最大クロック速度
ゲーム用として一番重要なのが”クロック速度”。つまり、どれだけ高速で動くのか?という点。
ここの性能が悪いとグラフィックの処理をするグラボが力を出し切れず、”ボトルネック”と呼ばれる現象が起こってしまう。
3.グラボとの相性
僕は自作ゲーミングPCを組む時、メインとなるパーツはグラボでCPUはあくまでもサポート役という考え方をしている。
限られた予算の中で最高のPCを組むにはまずグラボを選び、CPUは足を引っ張らないギリギリのモノを選ぶと良いだろう↓
「ゲームと配信ソフトを同時起動」「録画しながらゲーム」「3Dレンダリング」「エンコード」などもする予定ならグラボと相性の良いCPUからもう1段階性能の良いCPUがおすすめだ。
4.ソケットタイプ
CPUはマザーボードのソケットタイプと同じ型番じゃないと装着出来ない。
Intelだと「LGA1200」「LGA1700」
AMDだと「Socket AM4」「Socket AM5」
など、結構いろんな種類がある。
例えば今回あえて紹介しなかった「Intel Core i5 11400F」のソケットタイプは「LGA1200」だが、Intelの最新世代(12,13世代CPU)は「LGA1700」なのでまったく互換性が無い。
つまり、性能をアップグレードさせたいならコスパの悪い「LGA1200」の上位モデルか、「LGA1700」に対応したマザーボードに交換する必要があるということ。
今は安くてオススメ出来るCPUでも、将来性を考えるならソケットタイプはなるべく新しい物が安心だ。
5.IntelかAMDか
・Intelはシングルコア性能が高い
・AMDはマルチスレッド数が多い
なので、ゲーム特化ならIntel。「動画編集、3Dレンダリング、エンコード、複雑なオーディオ生成」などもするならAMDがおすすめ。という評価が一般的だった。
しかし最近はAMDもシングルコアの速度が進化しており、特に低価格帯ではゲーミング性能・コスパ両面でAMDが強い。
ただし、やはりハイエンドスペックはIntelが1歩リードしているので、最強のゲーミングPCを組みたいならIntelがおすすめだ。
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