【2024年最新】初心者でも分かる!ゲーミングPCに最適なCPUクーラーと選び方

CPUクーラーとはCPUチップの上に乗っかっているヒートシンクとファンで出来ているパーツ。CPUが発する熱を冷ましてくれる役割があります。

一応、ほとんどのCPUには無料のリテールクーラーが付属しています。

しかし、クーラーが付いてこないCPUや負荷の高いゲームを遊ぶ場合は冷却性能が良いものに取りかえて使う必要が出てきます。

CPUクーラーを選ぶ時のポイント

・CPUクーラーには大きく分けて空冷と水冷の2種類がある

・高い商品ほど冷却性能やファンの静音性などが優秀

・純正のリテールクーラーで十分なこともあるので、予算に余裕がないうちはとりあえずそのまま使って必要になったら高性能なCPUクーラーにアップグレードすると無駄がない

・水冷クーラーのラジエーターは120mm,240mm,280mm,360mmのサイズが一般的

・水冷の120mmは空冷のミドルクラス~ハイエンドの間くらいの冷却性能。水冷は値段が高くてコスパが悪くなりがちだが、使うスペースはコンパクトになる。

・240mm以上の水冷クーラーは空冷のハイエンドスペック以上の冷却性能を持ち、ファンの静穏性も優れていることが多い。

・水冷クーラーのラジエーターは全てのPCケースに適合する訳じゃないので、取り付け可能なケースかどうか?を確認するまでは高価な水冷クーラーを買わないようにしよう。

おすすめの空冷CPUクーラー

メーカー ロークラス(2000~5000円) ミドルクラス(5000~10000円) ハイエンド(10000円~)
DeepCool AK400 AS500 Assassin Ⅲ
Thermalright
AssassinX 120 SE
虎徹 虎徹 Mark II Rev.B
CoolerMaster Hyper H412R Hyper 212
Noctua NH-D15
NZXT T120
Corsair A500

まずは比較的簡単に取り付けられる空冷のCPUクーラーのおすすめから。

ロークラス(2000~5000円)

「DeepCool AK400

メリット
・圧倒的なコスパ
・冷却性能に特化したシンプルな構成
・取り付けが簡単
・初心者向け
デメリット
・サイドフロー型で背が高いのでケースに入りきらない可能性がある
5000円以下の安いCPUクーラーは「DeepCool AK400」のコスパが圧倒的だ。

4本のヒートパイプからなるシンプルな構造でありながら、実際の冷却性能は他社のミドルクラスに勝るとも劣らない性能を持っている。


CPU付属のリテールクーラーからこれに取り換えただけでCPUの温度が30°も下がったとの報告もあり、ほんの3000円ほどでCPUの性能や寿命が飛躍的に向上する。

LEDライトが付いてない点は残念だが、性能にしか興味がない人であればロー~ミドルクラスのCPUでは最適な選択となるだろう。

ミドルクラス(5000~10000円)

「DeepCool AS500」

メリット
・コスパ良好
・RGB発光でオシャレ
・ファンが2つ付いている
・静音性が高い
デメリット
・サイドフロー型で背が高いのでケースに入りきらない可能性がある

ロークラスに引き続きミドルクラスでもDeepCoolが圧倒的なコストパフォーマンスを見せている。

AS500はヒートシンクを挟み込むように2つのファンが付いておりガンガン冷やしてくれる。冷却性能は普通のハイエンドクラスと同等レベルだ。

CPUに負荷がかかるゲームをしない人にとってはオーバースペックとなるが、冷却性能が高いぶんファンの回転スピードはゆっくりでもしっかり冷やしてくれるため静音性を意識する人にはこのクラスのCPUクーラーがおすすめとなる。

見た目的にもLEDライトでいかにもゲーミングPCらしく光ってくれるのでめちゃくちゃカッコイイ。

ハイエンド(10000円以上)

「Noctua NH-D15」

メリット
・最強クラスの冷却性能
・ファン動作音が静か
デメリット
・めちゃくちゃデカい
・オーバースペックになる可能性がある
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Noctua
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空冷CPUクーラーではほぼ最強スペック。アホみたいにデカいがめちゃくちゃ冷える。

120mmくらいの安い簡単水冷以上のパワーがありながら放熱フィン大きさとデュアルタワー設計のおかげで静音性が抜群に良く、通常動作ではファンのノイズもほとんど聞こえてこない。

ハイエンドCPUと合わせて使うなら最大限に性能を引き出せるのでおすすめ。

サイズが非常に大きいのでケースのフタが閉まるか?メモリーと干渉しないか?などはちゃんと確認しておこう。

おすすめの水冷CPUクーラー

「Corsair iCue H100i」

メリット
・空冷ハイエンド以上の冷却性能
・動作音が静か
・省スペースになる
デメリット
・PCケースが対応しているか確認する必要がある

水冷クーラーは組み立てが難しいというイメージがあるが、空冷に比べるとメモリやマザーボード付近のスペースがすっきりするので一度取り付けちゃえばむしろ取り扱いはしやすい。

また、静音性が高いことやハイエンドの空冷を超える冷却性能など水冷じゃないと実現出来ないことも多いため、Core i9以上の高スペックCPUを使って負荷の高いゲームをプレイするなら水冷が望ましい。

ということでおすすめの水冷CPUクーラーだが、安い買い物ではないので

・信頼性のあるメーカー
・ハイエンド空冷を超える冷却性能
・水漏れしないこと

などの条件を満たしたCORSAIRの簡易水冷の240mm以上のモデルがおすすめとなる。

逆に言うとラジエーターの小さい空冷以下の冷却性能しか持っていない水冷はコスパトパフォーマンス的にもあまりメリットはないだろう。

CPUクーラーの選び方

最適なCPUをクーラーを選ぶための判断材料を簡単にまとめてみた。

PCでゲームを起動すると各パーツが発熱して高温になるため熱対策が必須。CPUの性能が上がっていくと純正のリテールクーラーでは冷やしきれいないことが多いので、別途CPUクーラーを買う必要がある。

熱対策をすることでパフォーマンスの低下を抑えてパソコンの寿命も長持ちさせることが出来るので、発熱量の大きいハイエンドCPUを使うならCPUクーラーは必須と言っても過言ではない。

空冷か水冷か

水冷は冷却性能が高くデザインもTHEゲーミングPCといった感じでカッコイイが値段が高く、冷却液が漏れだしてしまうリスクが付きまとう。

一方、空冷は安いのでロー・ミドルグレードのCPUに適しているが、水冷に比べると冷却性能が劣るというデメリットがある。

どちらを選ぶべきか?については、目指すゲーミングPCの性能によって変わってくる。発熱の大きいハイエンドスペックCPUを使うなら冷却性能の高い水冷が向いているが、ミドルクラスまでなら空冷でも十分に冷やせる。

最近は空冷でも性能が良くて十分に冷やせるクーラーが増えてきているので、基本的には空冷がおすすめだ。

水冷はメンテナンスや組み立てなどにも知識が必要なのでどちらかというと玄人向け。

ケースに合うか

物理的にPCケースに収まるかどうか?も重要なポイント。

上記のようなサイドフロー型は熱を直接逃がしてくれるので冷却性能は高いが、スペースを取るのでケースの横幅はミドルタワー以上のサイズないと不安が残る。

もしダメそうならトップフロー型にすることも出来るが、マザーボード本体やケース内部で熱がこもる可能性があるのでおすすめは出来ない。

もし水冷CPUクーラーを取り付けるなら、気を付けるポイントはラジエーターのサイズ。

120mm,240mm,280mm,360mmが一般的だが、どこまで対応しているのか?については使用するPCケースによるのでしっかりと確認しておこう。

コスパ

基本的には予算をかけるほど冷却性能やパーツの精度が高いが、中には安くてもしっかり冷やしてくれる製品や高い割にはそんなに冷えない簡単水冷など色々な商品が出回っている。

一応、今回紹介したものはどれもコスパを重視しつつ性能も間違いないものになっているので安心してほしい。

また、空冷だとどんなに性能が良くても冷却が追いつかないような発熱量がすごいハイエンドCPUもある。

コスパを意識しすぎてCPUが熱暴走やロックダウンしてしまっては元も子もないので、注意が必要です。

静音性

最近のパソコンはCPUの温度を勝手に管理して、熱が上がってくると自動でファンの回転スピードも速くなってくれる機能が備わっている。

ファンの回転数が上がってうるさい!ということはヒートシンクに送られる風も強くなっているということなので、静音性を重視するなら冷却性能はある程度妥協しなければいけない。

ゲーミングPCにおいて冷却性能を犠牲にすることはおすすめ出来ないため、どうしても静かなのが良いならなるべくヒートシンクの大きいクーラーを選ぶと良いだろう。また、水冷クーラーはラジエーターを排気口や吸気口付近に設置出来るので冷却効率が良く、静かに動作してくれるというメリットもある。

見た目

個人の好みにもよるがゲーミングPCにおいては見た目もやっぱり大事。最近は側面がガラス張りで中がまる見えのケースもあるので、LEDライトでRGB発光するCPUクーラーだと非常にテンションがぶち上がる。

ガラス張りじゃないシンプルなケースでも、ワンポイントCPUクーラーが光っているだけで存在感があってカッコイイのだ。

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